初心者必見!Google広告におけるキーワードの設定方法を紹介 

Google広告は、
インターネット上で最も利用されている検索エンジンである
Googleに広告を掲載できるサービスです。

Google広告を利用すれば、
自社の商品やサービスに興味を持つユーザーに効果的にアプローチできます。

しかし、Google広告を運用するには、キーワードの設定が重要です。
キーワードとは、ユーザーが検索する単語やフレーズのことで、
Google広告ではこれに応じて広告を表示します。
つまり、ユーザーが検索しそうなキーワードをあらかじめ登録しておく必要があるのです。

では、どのようにしてキーワードを設定すればいいのでしょうか?
この記事では、Google広告におけるキーワードの設定方法を
初心者向けに分かりやすく解説します。

具体的には、以下の内容を紹介します。

  • Google広告におけるキーワードの種類と特徴
  • Google広告におけるキーワードの選定方法とツール
  • Google広告におけるキーワードのマッチタイプと除外キーワード

この記事を読めば、Google広告のキーワード設定について理解できるようになります。ぜひ最後までご覧ください。

Google広告におけるキーワードの種類と特徴

まずはじめに、
Google広告におけるキーワードの種類と特徴について説明します。
Google広告では、以下のような種類のキーワードがあります。

  • ビッグワード
  • スモールワード
  • 指名系キーワード
  • 一般系キーワード

それぞれの種類と特徴を見ていきましょう。

ビッグワード

ビッグワードとは、検索ボリュームが多いキーワードのことです。
検索ボリュームとは、月間でそのキーワードが検索された回数のことで、
一般的に月間検索数が1万件以上のキーワードをビッグワードと呼びます。

ビッグワードは、多くの人が検索するため、
幅広いユーザー層に対して広告を配信できるメリットがあります。

しかし、その反面、競合他社も多く広告掲載を狙っているため、
入札が激しくなりやすく、クリック単価が高くなるデメリットもあります。

また、ビッグワードはあまりにも広範囲なため、
自社の商品やサービスに関連性の低いユーザーにも
広告が表示されてしまう可能性もあります。

例えば、「メンズ シャンプー」のキーワードで広告を出稿したとします。

このキーワードは、月間検索数が約10万件と非常に多く、
男性向けのシャンプーを販売したい場合には魅力的なキーワードです。

しかし、このキーワードで検索するユーザーは、
どのようなシャンプーを探しているのでしょうか?

髪質や頭皮の悩み、成分や香りなど、さまざまな要望があるでしょう。
そのため、自社のシャンプーがユーザーのニーズに合致するとは限りません。

また、このキーワードで広告を出稿すると、
競合他社も多く参入しているため、クリック単価も高くなります。

このように、ビッグワードは広告の露出度が高い反面、
コストがかかりやすく、成約率が低くなりやすいという特徴があります。

ビッグワードを選ぶ際は、予算や目的に応じて慎重に判断する必要があります。

スモールワード

スモールワードとは、検索ボリュームが少ないキーワードのことです。
月間検索数が1,000件以下のキーワードをスモールワードと呼びます。

スモールワードは、検索数が少ないため、
限られたユーザー層にしか広告を届けられません。

しかし、その分競合他社も少なくなりやすく、
クリック単価も安く抑えられるメリットがあります。

また、スモールワードは一般的な名詞ではなく、
認知度の低い商品名や複合キーワードなどで構成されることが多いため、
自社の商品やサービスに関連性の高いユーザーに絞って広告を配信できる可能性もあります。

例えば、「メンズシャンプー 低刺激 オーガニック」のキーワードで広告を出稿したとします。

このキーワードは、月間検索数が約100件と非常に少なく、
一見効果的ではなさそうに見えます。

しかし、このキーワードで検索するユーザーは、
自分の髪質や頭皮に合ったシャンプーを探しており、
購買意欲が高いと考えられます。

また、このキーワードで広告を出稿すると、
競合他社も少なく参入しているため、クリック単価も安くなります。

このように、スモールワードは広告の露出度が低い反面、
コストが抑えられやすく、成約率が高くなりやすいという特徴があります。

スモールワードを選ぶ際は、
自社の商品やサービスに合致するニッチなキーワードを見つけることがポイントです。

指名キーワード

指名キーワードとは、「パンテーン」や「ギャツビー」など、
企業名や商品名など特定の名称を指定しているキーワードです。

指名キーワードで検索するユーザーは、
企業名や商品名を認知したうえで検索をかけているため、購買意欲が高いといえます。

指名キーワードは、
広告を表示できればコンバージョンにつながる可能性が高いため、
積極的に狙っていきたいキーワードです。

しかし、商品名や企業名の認知度が高くない状態では、
そもそも検索される数が少ないため、高い効果は期待できません。

指名キーワードを狙う際は、
自社の商品の認知度や企業名での月間検索件数を参考にして、
広告の効果を予測してみましょう。

一般キーワード

一般キーワードは、
「シャンプー」や「スマートフォン」など、
固有名詞ではない一般的な名詞です。

月間検索数が多くなりやすいため、
ビッグワードに分類される場合もあります。
多くの競合他社がオークションに乗り出すため、
クリック単価も高額になる傾向があります。

また、一般キーワードで検索したユーザーは、
特定のモノに対して比較検討したい傾向が強いです。

そのため、ユーザーを広告に誘導できても、成約できるとは限りません。

一般キーワードは、広告の露出度が高い反面、コストがかかりやすく、
成約率が低くなりやすいという特徴があります。

一般キーワードを選ぶ際は、予算や目的に応じて慎重に判断する必要があります。

Google広告におけるキーワードの選定方法とツール

次に、
Google広告におけるキーワードの選定方法とツールについて説明します。

Google広告では、
以下のような方法やツールを利用してキーワードを選ぶことができます。

  • 自社の目的に合わせたキーワードを選ぶ
  • ビッグ・スモールキーワードなど検索ボリュームに応じた選定方法を理解する
  • キーワードプランナーやGoogle トレンドなどを最大限活用する

それぞれの方法やツールを見ていきましょう。

自社の目的に合わせたキーワードを選ぶ

Google広告でキーワードを選ぶ際には、
自社の目的に合わせたキーワードを選ぶことが大切です。

自社の目的とは、
広告を出稿することで何を達成したいのかということで
例えば、以下のような目的が考えられます。

  • 商品やサービスの認知度を高める
  • ユーザーの購買意欲を高める
  • コンバージョンを増やす

これらの目的に応じて、適切なキーワードを選ぶ必要があります。
例えば、商品やサービスの認知度を高める場合には、
ビッグワードや一般系キーワードが有効です。

多くのユーザーに広告を見せることで、
ブランドイメージや商品特徴などを伝えることができます。

一方、ユーザーの購買意欲を高める場合には、
スモールワードや指名系キーワードが有効です。

自社の商品やサービスに関連性の高いユーザーに絞って広告を見せることで、
購入に近い段階にあるユーザーにアプローチできます。

また、コンバージョンを増やす場合には、
指名系キーワードや複合キーワードが有効です。

自社の商品やサービスの名称や特徴を明確に伝えることで、
ユーザーの信頼感や満足感を高めることができます。

このように、自社の目的に合わせてキーワードを選ぶことで、
広告の効果を最大化することができます。

ビッグ・スモールキーワードなど検索ボリュームに応じた選定方法を理解する

Google広告でキーワードを選ぶ際には、
検索ボリュームに応じた選定方法を理解することも大切です。

検索ボリュームとは、
月間でそのキーワードが検索された回数のことで、
ビッグワードやスモールワードなどの種類に影響します。

検索ボリュームは、
Google広告の無料ツールである「キーワードプランナー」で調べることができます。

キーワードプランナーでは、
自分が考えたキーワードや競合他社のウェブサイトなどから、
関連するキーワードやその検索ボリュームや競争度などを見ることができます。

検索ボリュームは、広告の露出度やコストなどに影響します。
一般的に、検索ボリュームが多いほど露出度が高くなりますが、
コストも高くなります。

逆に、検索ボリュームが少ないほど露出度が低くなりますが、コストも低くなります。

また、検索ボリュームは、ユーザーのニーズや購買意欲などにも影響します。

一般的に、検索ボリュームが多いほどニーズが広くなりますが、購買意欲は低くなります。
逆に、検索ボリュームが少ないほどニーズが絞られますが、購買意欲は高くなります。

このように、検索ボリュームに応じてキーワードの特徴や効果が変わってきます。

自社の商品やサービスに合った検索ボリュームのキーワードを選ぶことで、
広告の効果を最大化することができます。

キーワードプランナーやGoogle トレンドなどを最大限活用する

Google広告でキーワードを選ぶ際には、
キーワードプランナーやGoogle トレンドなどのツールを最大限活用することも大切です。

これらのツールは、
キーワードの検索ボリュームや競争度、トレンドなどを調べることができます。

キーワードプランナーは、Google広告の無料ツールであり、
自分が考えたキーワードや競合他社のウェブサイトなどから、
関連するキーワードやその検索ボリュームや競争度などを見ることができます。

また、予算や地域などを指定して、
広告の見込みクリック数やコストなどをシミュレーションすることもできます。

Googleトレンドは、
Googleの検索エンジンで検索されたキーワードの
人気度や変化をグラフで見ることができる無料ツールです。
また、地域や期間などを絞って分析することもできます。

Googleトレンドでは、
現在人気のキーワードや関連するキーワードなどを
発見することができます。

これらのツールを利用することで、
自社の商品やサービスに合ったキーワードを見つけることができます。

また、キーワードの効果や予算を予測したり、
トレンドに合わせてキーワードを更新したりすることもできます。

Google広告におけるキーワードのマッチタイプと除外キーワード

最後に、
Google広告におけるキーワードのマッチタイプと除外キーワードについて説明します。

マッチタイプとは、
登録したキーワードとユーザーが検索した語句との関係性を設定する方法です。
除外キーワードとは、広告を表示させたくない語句を指定する方法です。

マッチタイプと除外キーワードは、
広告の表示範囲や精度をコントロールするために重要です。

適切に設定することで、無駄な広告費を削減したり、
成約率を向上させたりすることができます。

マッチタイプ

マッチタイプとは、登録したキーワードとユーザーが検索した語句との関係性を設定する方法です。

Google広告では、以下のような種類のマッチタイプがあります。

  • 完全一致
  • フレーズ一致
  • 部分一致

それぞれの種類と特徴を見ていきましょう。

完全一致

完全一致とは、
登録したキーワードとユーザーが検索した語句が
完全に一致した場合のみ広告を表示させる方法です。

例えば、「メンズ シャンプー」のキーワードで厳密に一致させた場合、
「メンズ シャンプー」以外の語句では広告は表示されません。

※2023年現在
 完全一致(類似パターン)が存在し、
 意味が同じであれば
 キーワードと検索語句が完全に一致していなくても
 完全一致として広告表示されるようになりました。

 完全一致(類似パターン)の例:
 「ご飯」というキーワードを設定していて
 「ライス」で検索された場合
 キーワードと検索語句は一致していないものの
 意味が同じため、完全一致(類似パターン)として広告表示される。

完全一致は、
登録したキーワードとユーザーが検索した語句が完全に一致するため、
広告の精度が高くなります。

しかし、その分表示範囲も狭くなります。
また、完全一致のキーワードは競合他社も多く狙っている可能性が高いため、
クリック単価も高くなりやすいです。

このように、完全一致は、広告の精度が高い反面、表示範囲が狭くなりやすく、
コストがかかりやすいという特徴があります。

そのため、完全一致を利用する際は、
自社の商品やサービスに合致するキーワードを選ぶことがポイントです。

フレーズ一致

フレーズ一致とは、
登録したキーワードを含む語句であれば広告を表示させる方法です。

例えば、「メンズ シャンプー」のキーワードをフレーズ一致で登録した場合、
「メンズ シャンプー おすすめ」や「メンズ シャンプー 頭皮」などの
検索語句でも広告が表示されます。

このようにフレーズ一致は、
登録したキーワードを含む語句であれば広告を表示させるため、
表示範囲が広くなります。

しかし、その分精度も低くなります。

たとえば
商品名をフレーズ一致で登録した場合
「(商品名) 購入」「(商品名) 口コミ」のような
その商品を買おうとしているユーザーだけでなく
「(商品名) 詐欺」「(商品名) 返金」のように
その商品の購入にネガティブなキーワードでも広告表示されるようになります。

そのため
完全一致に比べて
広告が表示されるターゲットの精度も低くなります。

また、
フレーズ一致させたキーワードは
競合他社も多く狙っている可能性が高いため、
完全一致同様、クリック単価も高くなりやすいです。

このように、フレーズ一致は、
表示範囲が広い反面、精度が低くなりやすく、
コストがかかりやすいという特徴があります。

フレーズ一致を利用する際は、
自社の商品やサービスに関連するキーワードを選びながら
表示される検索語句をしっかりモニタリングすることがポイントです。

部分一致

部分一致とは、
登録したキーワードと意味的に関連する語句であれば
広告を表示させる方法です。

例えば、「メンズ シャンプー」のキーワードを部分一致で登録した場合、
「男性用 ヘアケア」や「髪の毛 男性」などの語句でも
広告が表示されるようになります。

部分一致は、
登録したキーワードと意味的に関連する語句であれば広告を表示させるため、
マッチタイプの中で最も表示範囲が広くなります。
しかし、その一方で、その分精度も最も低くなります。

ただ、部分一致のキーワードは
一見、関係がなさそうなキーワードにも広告表示をされるため
クリック単価が安い検索語句で広告表示されることもあります。

このように、部分一致は、
表示範囲が最も広い反面、精度が最も低くなりやすい一方で
クリック単価が安くなりやすいという特徴があります。

そのため
部分一致を利用する際は、
自社の商品やサービスに関連性の高いキーワードを選び
どのような検索語句で広告表示されているか
しっかり確認していくことが重要です。

除外キーワード

除外キーワードとは、
広告を表示させたくない語句を指定する方法です。

例えば、「メンズ シャンプー」のキーワードで広告を出稿した場合、
「女性用」や「無料サンプル」などの語句を
除外キーワードとして登録することができます。

除外キーワードを設定することで、
自社の商品やサービスに関連性の低いユーザーに広告を表示させないことができます。
これにより、無駄な広告費を削減したり、広告の精度を向上させたりすることができます。

さきほど、
フレーズ一致の例で
商品名でフレーズ一致で出稿した際に
「(商品名) 詐欺」や「(商品名) 返金」など
ネガティブなキーワードで広告表示されるリスクがある
という話をしたと思いますが
そのリスクは
詐欺や返金などのキーワードを
除外キーワードとして登録することで減らすことができます。

また、除外キーワードは、
キーワードプランナーやGoogleトレンドなどのツールを利用して見つけることができます。

また、広告の運用中にも、
パフォーマンスレポートや検索用語レポートなどを参考にして、
除外キーワードを追加することができます。

このように、除外キーワードは、
広告の表示範囲や精度をコントロールするために重要です。

適切に設定することで、
無駄な広告費を削減したり、
成約率を向上させたりすることができます。

まとめ

この記事では、Google広告におけるキーワードの設定方法を初心者向けに分かりやすく解説しました。

Google広告でキーワードを設定することは、広告の効果を左右する重要な要素です。

今回説明した
キーワードの種類や特徴、マッチタイプなどをしっかり理解し
自社の商品やサービスに合ったキーワードを見つけてみましょう。