すでに自サイトに訪れたことがある人に広告配信できるという
費用対効果の高いリマーケティング広告、
このリマーケティング広告の効果をさらに上げていくためには
除外設定をしていくことがお勧めです。
そこでこのページではリマーケティング広告のおすすめの除外設定について説明します。
リマーケティングにおける除外設定の必要性とメリット
リマーケティングにおける除外設定とは、
広告の配信対象や配信場所を限定することで、
広告の効果や品質を高めるための設定です。
リマーケティング広告は、サイトを訪問したことがあるユーザーに対して、再度広告を表示することで、
購入や問い合わせなどの成果につなげることができます。
しかし、そのまま運用していると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 既にコンバージョンしたユーザーにも広告が表示される
- サイト訪問から日が経って興味が薄れたユーザーにも広告が表示される
- 自社のイメージやターゲットと合わない不適切な媒体で広告が表示される
これらの問題は、広告費の無駄遣いやユーザーの不快感や不信感を引き起こし、
広告の効果やイメージを低下させる可能性があります。
そこで
それらの問題を防ぐために
リマーケティングの除外設定を行い
よりターゲットを絞った広告配信を実現し、
リマーケティングの効果を最大化することができます。
リマーケティングの除外設定には
以下のようなメリットがあります。
- 広告費の無駄遣いを防ぐ
- ユーザーの不快感や不信感を減らす
- 広告の効果やイメージを高める
リマーケティングの除外設定には大きく分けて2種類あります。
- 配信対象の除外:既にコンバージョンしたユーザーやサイト訪問から一定期間経過したユーザーなど、広告を配信しないユーザーを指定する
- 配信場所の除外:アダルトやギャンブルなどの不適切な媒体や競合他社や関連性の低い媒体など、広告を配信しない媒体を指定する
このページでは、リマーケティング広告のおすすめの除外設定について説明します。
具体的な方法やポイントを参考にして、効果的なリマーケティング広告運用に取り組んでみてください。
おすすめの除外設定とその方法
では、具体的にどのような除外設定を行えばよいのでしょうか?
ここでは、Google広告のリマーケティング広告でおすすめの除外設定とその方法を紹介します1234。
既にコンバージョンしたユーザーを除外する
リマーケティング広告の目的は、
サイト訪問者をコンバージョン(購入や問い合わせなど)に導くことです。
しかし、
既にコンバージョンしたユーザーにも同じ広告が表示されると、
無駄なインプレッションやクリックを増やすだけでなく、
ユーザーに迷惑や不信感を与える可能性もあります。
そこで、既にコンバージョンしたユーザーをリ
マーケティングリストから除外することがおすすめです。
その方法は以下の通りです。
- Google広告画面から「オーディエンスマネージャー」を開き、「オーディエンスリスト」をクリックします。
- 「+」マークをクリックして新しいオーディエンスリストを作成します。
- 「ウェブサイトを訪れたユーザー」をクリックします。
- オーディエンス名は「コンバージョン済みユーザー」とします
- リストメンバーは「ページを訪問したユーザー」を選択します。
- 対象ページにはコンバージョン完了ページ(サンクスページ)のURLを入力します。
- 有効期間には「540」を入力します。これはGoogle広告の最長期間です。
- 設定を見直して「オーディエンスを作成」をクリックします。
このようにして作成した「コンバージョン済みユーザー」のリストは、
他のリマーケティングリストと組み合わせて除外することができます。
例えば、「サイト訪問30日」というリストに対して、
「コンバージョン済みユーザー」のリストを除外することで、
サイト訪問から30日以内で
まだコンバージョンしていないユーザーのみに広告を配信することができます。
サイト訪問からの日数でリストを分ける
リマーケティング広告の効果は、
サイト訪問からの日数によって変わります。
一般的には、サイト訪問から日が経つほど、
ユーザーの興味や関心は薄れていきます。
そのため、
サイト訪問からの日数でリストを分けることで、
ユーザーの熱量に応じた広告配信や入札単価の調整を行うことができます。
例えば、
「サイト訪問30日」というリストをさらに細分化して、
「サイト訪問7日以内」
「サイト訪問8~15日」
「サイト訪問16~30日」
という3つのリストに分けることができます。
上記で
「サイト訪問8~15日」や
「サイト訪問16~30日」というリストを作成する際に
有効なのが除外設定です。
というのも
リマーケティングのオーディエンス設定について
上限(サイト訪問後何日以内)を定めることができても
下限(サイト訪問後、何日以上経過)を定めることはできません。
そこで
「サイト訪問8~15日」
を作るためには
サイト訪問後15日以内というリストを作成した後
サイト訪問7日以内というリストを除外設定することで
「サイト訪問8~15日」というオーディンエンスリストを作成することができます。
同様に
「サイト訪問16~30日」というリストを作るためには
サイト訪問後30日以内というリストを作成した後
サイト訪問15日以内というリストを除外設定することで
「サイト訪問16~30日」というオーディンエンスリストを作成することができます。
このように除外設定を使いながら
2つのリストを組み合わせることで
日数の上限&下限があるリストを作成することができます。
なお、
一般的に
サイトに訪問後の経過日数が短いほど
まだ商品への興味が残っている可能性がありますので
日数が短いリストほど高単価に設定しましょう。
この場合、「サイト訪問7日」のリストに対しては、
最も高い入札単価を設定し、積極的に広告を配信します。
「サイト訪問8~15日」「サイト訪問16~30日」のリストに対しては、
それぞれ低めの入札単価を設定し、控えめに広告を配信します。
このようにすることで、
ユーザーの購買意欲や関心度に合わせた最適な広告運用が可能になります。
ただし、最適なリストの日数は、
商材やターゲット、アクセス状況などによって異なります。
たとえば、
不動産購入などであれば
検討期間が1年くらいあるので
1年前に訪問したユーザーをリマーケティングでアプローチするのも有効ですが
化粧品などの場合
年代やその時のトレンドによって興味が変わるので
3か月程度が限界であるケースが多いです。
ただ、
当然、商材によって
何日が最適なのかというのは変わってきますので
運用しながらデータを分析し、効果的なリスト構成を見つけることが重要です。
広告の配信場所や内容を除外する
リマーケティング広告は、
Googleディスプレイネットワークという広範囲な媒体で配信されます。
しかし、その中には自社のイメージやターゲットと合わない媒体も含まれています。
例えば、
アダルトやギャンブルなどの不適切な媒体や、
競合他社や関連性の低い媒体などです。
これらの媒体に広告を配信すると、
広告のイメージや効果に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで、
広告の配信場所や内容を除外することで、
自社のイメージやターゲットに合った媒体でのみ広告を配信することができます。
その方法は以下の通りです。
- Google広告画面からリマーケティングキャンペーンを選択します。
- 「プレースメント」をクリックして、広告が配信された媒体の一覧を表示します。
- 配信したくない媒体にチェックを入れて、「除外設定」をクリックします。
- 「プレースメントを除外」を選択して、除外設定を完了します。
また、あらかじめ不適切な媒体や内容を除外することもできます。
たとえば
アプリなどの配信は費用対効果が悪いケースが多いです。
アプリ内では、ユーザーの意図しないクリックが発生しやすく、
広告費の無駄遣いになる可能性が高いためです。
また
ゲームアプリなどは
広告の視聴をインセンティブとして
ゲーム内のポイントをもらえることも多く
そういうユーザーは
商品に興味がないことが多いです。
そのため
広告効果を下げやすいアプリへの配信については
いくら
効果が高いリマーケティングといっても
除外設定をしておくことが無難です。
その方法は以下の通りです。
- リマーケティングキャンペーンを選択
- 「プレースメント」>「除外設定」>鉛筆マークをクリック
- 「プレースメントを除外」を選択
- 「アプリのカテゴリ」をすべて選択
- 「保存」をクリック
まとめ
このページでは、
リマーケティング広告のおすすめの除外設定について説明しました。
除外設定を行うことで、以下のようなメリットがあります。
- 広告費の無駄遣いを防ぐ
- ユーザーの不快感や不信感を減らす
- 広告の効果やイメージを高める
リマーケティング広告は、
自社サイトに訪れたユーザーに対してフォローアップすることで、
成約率やブランド認知度を向上させることができる有効な手法です。
しかし、そのまま運用していると、問題が発生する可能性もあります。
そこで、除外設定を行うことで、よりターゲットに絞った広告配信を実現し、
リマーケティングの効果を最大化することができます。
ぜひ、
このページで紹介した除外設定の方法やポイントを参考にして、
効果的なリマーケティング広告運用に取り組んでみてください。