初心者必見!リスティング広告の1日の予算の決め方の基準をご紹介。

リスティング広告をこれから始めるときに気になるのが
「広告予算ってどれくらい用意すれば良いのだろう」ということですよね。
実はリスティング広告の予算の決め方には明確な基準があるんです!
このページではリスティング広告の予算の決め方を説明します。

リスティング広告とは、
検索エンジンでキーワードを入力したときに表示される広告のことです。

リスティング広告は、
ユーザーが興味や関心を持っているキーワードに合わせて広告を出すことができるので、
効果的な集客方法と言えます。

しかし、リスティング広告を始めるには、広告費用を支払う必要があります。
では、どれくらいの予算を用意すれば良いのでしょうか?
その答えは、「日予算」という概念で決めることができます。

日予算について

日予算とは、1日にかけることができる広告費用の上限額のことです。
日予算を設定することで、広告費用の管理がしやすくなります。
日予算は、キャンペーンごとに設定することができます。

この日予算ですが
多すぎると
広告が上手くいっていないときに無駄なお金を払うことになる
というリスクにつながりますし

少なすぎると
コンバージョンデータがなかなかたまらず
上手く自動入札が回らないというデメリットになります。

ですので
そのリスクとデメリットを考えながら
適切な日予算を設定してあげる必要があります。

日予算の決め方

では
どのように日予算を設定すればよいのでしょうか?

日予算を決める際には、
次の2つの視点から決めることが重要です。

  1. 欲しいアクセス数から決定
  2. 欲しいコンバージョン数から決定

それぞれ詳しく説明していきます。

欲しいアクセス数から決定

まず最初は
1日に欲しいアクセス数から逆算して決定する
という方法です。

その際には次の2つの要素を考慮する必要があります。

  1. キーワードのクリック単価
  2. クリック数

キーワードのクリック単価とは、
広告をクリックしたときに支払う金額のことです。

クリック単価は、
キーワードの競合度や品質スコアなどによって変動します。

一般的に、
競合度が高いキーワードや品質スコアが低いキーワードは、
クリック単価が高くなります。

クリック単価の相場は
キーワードプランナーで調べることができます。

クリック数とは、1日に広告がクリックされる回数のことです。
クリック数は、キーワードの検索ボリュームや広告の表示順位などによって変動します。

一般的に、
検索ボリュームが高いキーワードや表示順位が上位の広告は、
クリック数が多くなります。

そして
この「クリック数」と「クリック単価」をもとに
日予算を設定する方法があり
その際は
日予算は、以下の式で求めることができます。

日予算=クリック数×クリック単価

例えば、
クリック単価が100円で、1日に200回クリックされるキーワードを使う場合、
日予算は以下のようになります。

日予算 = 100円 × 200回 = 20,000円

ですので
1日にどれくらいのクリック数が欲しいのか
また
1クリック当たり、どれくらいのクリック単価なのか
ということを
あらかじめシミュレーションしながら
その掛け算で
1日の日予算を決めるという手法です。

これなら
初心者でも簡単に日予算を決めることができます。

ただ、
僕は少し高度ではありますが
これから紹介する
1日に欲しいコンバージョン数から決定する
という方法で出来れば決めてほしいと思っております。

欲しいコンバージョン数から決定

このやり方で日予算を算出する場合

  1. コンバージョン数
  2. コンバージョン単価

の2つをあらかじめ試算しておく必要があります。

コンバージョン数とは、広告から訪問したユーザーが、
あなたのサイトで目的の行動をとった数です。

例えば、商品の購入や問い合わせの送信などがコンバージョンになり
その回数のことをコンバージョン数と言います。

また
コンバージョン単価というのは
そのコンバージョンを1つ得るために
必要な広告費です。

これは
広告費 ÷ コンバージョン数で計算されます。

たとえば
10万円で10件のコンバージョンであれば
コンバージョン単価は
10万円 ÷ 10 = 1万円
となります。

この
コンバージョン数とコンバージョン単価を用いて
日予算は
コンバージョン数 × コンバージョン単価
で計算できます。

たとえば
コンバージョン単価が5千円で
1日に10件コンバージョン数が欲しければ
日予算は
5000円×10=50,000円です。

この手法は
さっきも書きましたが
初心者には難しい手法ではあります。

なぜなら
コンバージョン単価の目安が
広告を運用するまでは一切イメージがつかないからです。

広告運用をある程度していると
「これくらいのクリック単価で
コンバージョン率はこれくらいだろうから
そこから逆算すると
大体、これくらいのコンバージョン単価かな」
とか
「業界平均として
これくらいのコンバージョン単価で獲得できるかな」
という風に
広告運用する前から
なんとなくのコンバージョン単価の目安がついたりするものです。

というか
広告運用前に必ずシミュレーションをしますので
その際に
「これくらいのコンバージョン単価で、これくらいのコンバージョンが取れる」
というのを試算することが多いため
コンバージョン数 × コンバージョン単価
で日予算を決定することはできます。

ですが
広告初心者では
なかなかそのようなことはできないと思います。

そのため
最初は難しいかもしれませんが
出来るだけ
この
「コンバージョン数から日予算を決定する」
という手法で
日予算を決定してほしいと思います。

なぜ、コンバージョン数をもとに日予算を決めるべきなのか

なぜ
「クリック数ではなく
コンバージョン数で日予算を決めるほうが良いのか」
ですが
そこには2つの理由があります。

機械学習的な視点

1つは
機械学習的な目線です。

現在Google広告の主流は
機械学習をもとにした自動入札ですが
その機械学習のもとになるのが
コンバージョンデータです。

クリックデータではなく
コンバージョンデータなのです。

ですので
そういう意味からも
1日にクリックがどれくらい獲得できるか
ではなく
1日にコンバージョンがどれくらい獲得できるか
という目線で
広告運用をしたほうが
広告運用として円滑に進むことが多いのです。

経営的視点

そして
もう1つの理由は
コンバージョンこそ売り上げに結びつくから
という
経営的目線です。

どういうことかというと
我々が広告を運用する目的は
コンバージョンを獲得するためであって
クリックを獲得するためではありません。

誤解を恐れずに言うと
クリックなんて
いくら発生しても売り上げになりません。

コンバージョンが発生して
初めて売り上げにつながります。

なので
コンバージョンはもの凄く重要なのです。

また
経営をしていると
売上の試算をすると思いますが
その際に
「1日にこれくらいコンバージョンがあるから
これくらいの売り上げにつながるよね」
という風に
コンバージョンをもとに売上を試算することになると思います。

つまり
経営的な目線でいうと
1日にどれくらいクリックがあるかは興味がなく
1日にどれくらいコンバージョンがあるかが重要なのです。

以上のように
機械学習のもとはコンバージョンであるからという運用的な意味でも
コンバージョンこそが売り上げの発生源であるという経営的目線でも
できれば
1日のコンバージョン数をもとに日予算を立てれるようになってほしいと思います。

1日の消化費用が日予算を超える場合がある

ここまで説明したように、
日予算は1日にかけることができる広告費用の上限額で
1日のクリック数やコンバージョン数をもとに決めることが一般的です。

そして
この日予算で注意してほしいことが
「実際には、日予算の倍まで広告費を消化する可能性がある」という
リスティング広告の仕組みです。

リスティング広告では、
広告主は1ヶ月間(30.4日間)で消化できる総額(月額予算)を設定します。

月額予算は、日予算 × 30.4で求めることができます。
例えば、日予算が10,000円ならば、月額予算は304,000円です。

ちなみに
この30.4は
1年の日数(365)を1年の月数(12か月)で割ったものです。

月額予算は、1ヶ月間で平均的に消化されるように調整されます。
しかし、検索エンジンでは、1日ごとに検索ボリュームや競合度が変動します。

そのため、ある日は日予算よりも少なく消化されることもあれば、
ある日は日予算よりも多く消化されることもあります。

特に、検索ボリュームや競合度が高い日や時間帯では、
広告が多く表示されてクリックされる可能性が高くなります。

その場合、日予算を超えて広告費用が発生することもあります。
しかし、これは月額予算内で調整されるため、心配する必要はありません。

どういうことかというと
日予算が10,000円で設定していると
1か月の広告費は
10,000×30.4=304,000円を超えることがないということです。

そして
日予算を超えて広告費が発生する場合も
日予算を超えても月額予算の2倍までという制限があります。

つまり、日予算が10,000円ならば、
1日に20,000円までしか消化されないということです。

たまに
2倍を超える場合がありますが
その場合は超過分をGoogleが払ってくれ
2倍に収まるようになります。

たとえば
1日の日予算が10,000円で
その日の消化費用が20,400円だった場合
400円はGoogleがサービスしてくれて
実際に請求されるのは
日予算の倍である20,000円になります。

このように
広告主が日予算に比べて払いすぎないように
広告主の予算管理をサポートするための仕組みがあります。

ですので
・1か月の予算は日予算の30.4倍
・1日の消化金額は日予算の2倍が上限
ということを
しっかり理解しておいてください。

この仕組みを理解しておくことで、
日予算を超えても
慌てずに対応することができると思います。

まとめ

このページでは、
リスティング広告の1日の予算の決め方の基準をご紹介しました。

リスティング広告の予算の決め方には、
クリック数をもとに計算する方法と
コンバージョン数をもとに計算する方法
の2つがあります。

できればコンバージョン数をもとに決める方法がおすすめですが
それが難しいうちは
クリック数をもとに日予算を決めていく方法でも良いと思います。

また
1日の消化金額は日予算の倍を上限として
日予算を超えることがあるという仕組みもあります。

リスティング広告は、効果的な集客方法ですが、予算管理も重要な要素です。
予算管理をしっかりと行うことで、リスティング広告の効果を最大化することができますので
日予算をいくらにするかというのはしっかりと考えていきましょう。