フレーズ一致とは、
Google広告で使えるキーワードのマッチタイプの一つです。
フレーズ一致では、
入稿したキーワードを含む検索クエリに対して広告が表示されます。
例えば、「赤い靴」をフレーズ一致で入稿した場合
「赤い靴を買う方法」や「赤い靴が似合う服装」などの
検索クエリに対して広告が表示されます。
では、フレーズ一致では、
キーワードの順番や語順はどうなるのでしょうか？
このページではそんな初心者さん向けに
フレーズ一致の語順(キーワードの順番）についてお話ししていきます。
今後、フレーズ一致を活用したい方は是非ご覧くださいね。
フレーズ一致ではキーワードの順番は重要？
フレーズ一致では、
基本的には入稿したキーワードと同じ順番で
検索クエリに含まれている必要があります。
例えば、「赤い靴」をフレーズ一致で入稿した場合、
「靴赤い」や「赤くて靴」などの検索クエリには広告が表示されません。
しかし、2021年2月からGoogle広告では、
フレーズ一致の仕様が変更されました。
これにより、以下の2つのケースでは、
キーワードの順番が入れ替わっても広告が表示されるようになりました。
- 同義語や類義語を含む場合
- 前置詞や接続詞などの機能語を含む場合
例えば、「赤い靴」をフレーズ一致で入稿した場合、
「赤色の靴」や「靴の赤い色」などの
検索クエリにも広告が表示されるようになりました。
これは、「赤い」と「赤色」が同義語であるためです。
また、「靴を赤くする方法」や「赤い色と靴の相性」などの
検索クエリにも広告が表示されるようになりました。
これは、「を」と「と」が機能語であるためです。
この仕様変更により、
フレーズ一致ではキーワードの順番が完全に一致しなくても
広告が表示される可能性が高まりました。
しかし、これは必ずしも良いこととは限りません。
なぜなら、キーワードの順番が変わることで意味が変わってしまう場合もあるからです。
例えば、「赤い靴」をフレーズ一致で入稿した場合、
「青い靴と赤い靴」や「赤い靴と黒い靴」などの
検索クエリにも広告が表示されるようにも広告が表示されるようになりました。
しかし、これらの検索クエリは、
「赤い靴」を探している人ではなく、
「青い靴」と「赤い靴」を比較したり、
「赤い靴」と「黒い靴」を組み合わせたりしたい人が使う可能性が高いです。
つまり、これらの検索クエリに対して広告を表示しても、
コンバージョン率は低くなる可能性があります。
このように、フレーズ一致では
キーワードの順番が入れ替わっても広告が表示されるケースがありますが、
それは必ずしも望ましいことではありません。
そのため、フレーズ一致を使う場合は、以下の点に注意する必要があります。
- キーワードの順番が入れ替わると意味が変わってしまう場合は、そのキーワードを除外キーワードとして設定する
- キーワードの順番が入れ替わっても意味が変わらない場合でも、そのキーワードのパフォーマンスを定期的にチェックし、コンバージョン率やクリック率などの指標を確認する
- キーワードの順番が入れ替わると意味が変わらない場合でも、そのキーワードに関連する検索クエリを分析し、ユーザーの意図やニーズを把握する
フレーズ一致のメリットとデメリット
フレーズ一致は、広告運用者にとってメリットとデメリットがあります。
メリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
メリット
- 広告の表示範囲を適度に広げることができる
- 入稿したキーワード以外の関連するキーワードにも対応できる
- 同義語や類義語、機能語などのバリエーションにも対応できる
- 広告運用の手間を省くことができる
デメリット
- キーワードの順番が入れ替わることで意味が変わってしまう場合がある
- 広告の表示範囲が広すぎて無関係な検索クエリにも表示される場合がある
- 広告の品質スコアやコンバージョン率などのパフォーマンス指標が低下する場合がある
- 広告運用の効果測定や最適化が難しくなる場合がある
まとめ
フレーズ一致は、Google広告で使えるキーワードのマッチタイプの一つです。
フレーズ一致では、
入稿したキーワードと同じ順番で検索クエリに含まれている必要があります。
しかし、2021年2月からフレーズ一致の仕様が変更され、
同義語や類義語、機能語などを含む場合は、
キーワードの順番が入れ替わっても広告が表示されるようになりました。
これにより、フレーズ一致では広告の表示範囲が広がりましたが、
同時に意味が変わってしまう場合や無関係な検索クエリにも表示される場合が増えました。
そのため、フレーズ一致を使う場合は、
除外キーワードの設定やパフォーマンスのチェックなどの注意点があります。
フレーズ一致は、メリットとデメリットがありますので、
広告運用の目的や戦略に応じて使い分けることが重要です。
以上が、フレーズ一致で語順、
キーワードの順番は考慮すべきかどうかについての記事でした。
フレーズ一致は、Google広告の基本的なマッチタイプですが、
仕様変更により使い方が変わってきました。
フレーズ一致を効果的に使うためには、常に最新の情報をキャッチアップし、
広告運用の効果測定や最適化を行うことが必要です。
この記事が、フレーズ一致を活用したい初心者さんの参考になれば幸いです。